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yume2高橋良明写真集『夢じゃないぜ』の撮影エピソードです。

撮影は長野県の蓼科で、1泊の撮影です。

最初は蓼科温泉/小斉の湯で温泉でのんびりするシーンを撮影しました。
http://kosainoyu.jp/

その後夕方4時頃に、蓼科高原リゾートホテルにチェックインしました。

受付をした建物を出ると緩い坂道があり、真ん中に1本道が通っています。

蓼科特有の針葉樹が立ち並び、左右にはゆったりとした間隔で、いくつものペンションが立ち並んでいます。

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良明と僕はこの広いペンションを1人1軒ずつ与えられました。贅沢ですね!

ペンションに入り少しすると、撮影に行きましょうとのこと。

写真集の裏表紙の夕暮れ時の写真は、その時に撮ったものです。

撮影から戻り、食事を済ませた後、良明と僕はそれぞれのペンションに戻りました。

15分ほど経った頃でしょうか。部屋の電話が鳴りました。

「池田さん?ちょっと遊びに来ない?」と良明の声。

良明の泊まるペンションへ行きました。

ペンションの横には小川が流れていて、さらさらと心地よい水の音が聞こえます。

少し雑談をしてましたが、良明が怪談話をしようとのこと。

僕は高校の時に1度だけ幽霊を見たことがあるので、その話をしました。

夜中の1時頃にバイクで走っていた時のこと。

先には緩やかな右曲がりのカーブがあり、信号があります。

僕は中型のバイクで90キロくらいで走っていました。

信号から100Mくらい手前に来ると、次の横断歩道に人がいないか確認をします。

見た瞬間、人はいませんでした。

その直後に横断歩道の上に、ぱっと青っぽい光が現れました。

80年代当時に流行ったボーリングシャツという服で、背中が縦に2本白く割れるタイプの服です。

その光は、ボーリングシャツと分かるくらいはっきりしています。

そのボーリングシャツが首も手も足もなく先の景色が透け、

服だけがその高さで宙に浮き、横断歩道を歩いています。

手の部分は半袖ですが、腕が前後に動き、横断歩道を歩いているのが分かります。

2-3秒程度だったでしょうか。

その光は消えました。

その1週間後、僕はオーバースピードでコーナーを曲がり切れず、

対向車線に入っても止まれず、

壁に激突しそうになり、バイクから飛び降りるという単独事故を起こしました。

ズボンを擦っただけで怪我はありませんでしたが、対向車が来たらと思うとゾッとします。

バイクはサスペンションがダメになり、走行不能になりました。

良明の怪談話が始まりました。

当時良明の担当をしていた、キングレコードのOさんの話です。

その方は、中山美穂さんの担当もしています。

Oさんは中山美穂さんに付き、あるホテルに宿泊することになりました。

中山美穂さんは自分が泊まるその部屋が、幽霊が出るイワクつきの部屋と知っていました。

中山美穂さんはOさんに部屋を変わってほしいと頼みました。

幽霊など信じないOさんは、二つ返事でOKしたそうです。

その夜、Oさんは寝つけませんでした。

夜中に金縛りになり、ぱっと目を開けました。

自分の顔から数センチのところに、見知らぬ女性の無表情の白い顔がありました。

顔だけ浮いています・・・

気のせいだ・・・疲れているんだ・・・

幽霊など信じないOさんは、目を閉じました。

数分して再び目を開けたOさん、

ぎゃーーーーーーーっ!!

そこにはまだ無表情の白い顔があったそうです。

幽霊を信じていなかったOさんですが、その日から電気を消して寝れなくなったそうです。

怪談話を終わった良明は「怖いよ、池田さんもこっちに泊まろうよ」

僕は荷物を持ってきて、夜中まで良明と話しをして寝ました。

めずらしく怖がりな良明でした。

翌日の撮影で、馬に乗る撮影がありました。

良明が馬に乗って少しすると、あろうことか暴走しました。

いつ良明が落ちてもおかしくない状況で、200Mほど先まで走って行ってしまいました。

運動神経がいい良明だからこそ落ちずに済んだんだと思います。

牧場と牧場の間に車道が走っていて、車道の先まで突っ切っていったので車が来てたらと思うと同時にゾッとします。

かなりヒヤッとした出来事でした。